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【私の頭の中の消しゴム】ネタバレ感想・役者のすごさを感じる

泣ける泣けるいうから見てみたら泣けた。 でもあんまりおもしろくない気もするけどどうなんだろう。検証した。

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 【私の頭の中の消しゴム】あらすじ

 

建設会社の社長令嬢のスジンは、天真爛漫なお嬢様。建築家志望のチョルスとコンビニで運命的な出会いをし、二人はすぐに恋におちてしまった。
温かい家族に囲まれて育ったスジンと違い、チョルスは孤独に生きてきた男だったが、スジンの献身的な愛に結婚することを決意。二人は晴れて新婚生活を迎える。建築士の試験にも受かり、幸せいっぱいの二人だった。
しかし、スジンはある時から物忘れがひどくなり、若年性アルツハイマー症だと診断される・・・。

 

【私の頭の中の消しゴム】ネタバレ&感想

出会って病気が発覚するまでは全然面白くない

元はもっと長いテレビドラマだったと聞いて「なるほどね~」と思ったのが、この映画の尺で出会って、格差婚描いて、病気発覚して、いなくなって再開させることは無理があるんですよね。

この映画はそれをやっちゃおうとするから無理がある。

この映画で最も重要なのはなんなの?とテーマを考えたときに、例えば「二人の愛の絆」だったり「命の大切さ」だったり、色々あるなかでこの映画が選んだのは「男が彼女に『愛している』と伝えること」だったわけで。

最後にそのセリフを彼が言うところは、「なるほど、そこに落とし込んできたのか」と思いましたけど、そのために病気を使うっていうのはね、もっとなんかなかったかね?と思います。

映画としては、もっとシンプルに二人が結婚しているところから始めた方が描きやすいんじゃないかと思ったけども……まあ、それはそれで普通なのかな。

実際にある病気を描くんだから、泣きを狙う以外にももう少し社会的なテーマがあってもよかったですよね。

病気が発覚してからは面白い

病気が発覚してからは、楽しめるかどうかでいったら面白いです。
まあ、それもどうかとおもうわけですけど。

とにかくひたすらに、この映画はもうソン・イェジンがすげえ。すげすぎる。その演技を見ているだけで、ほんとこの映画は価値があるなって感じがするし、確かにちょっと感動して涙ぐんじゃうのは分かる。

しかもちょっとビビるくらい美しい。

チョン・ウソンもかなり演技は良い。

ただ、この映画がチョン・ウソンをかっこよく見せようとしているところがほんとついていけなかった。普通の方がいいのに。ちょっと引いた。髪形とか雰囲気とか、全てが全然かっこよくなかった!恋に落ちるところに全然感情移入できませんでしたねっ!

だけど、それは多分演出の問題であって、チョン・ウソン自身はかなり演技のうまい人だと思うんで、それが発揮されてきた後半の方がはるかに見ごたえがあります。

 

お涙頂戴は大嫌いですけど、この映画は本当に心底泣かせる目的、というよりは一応、「愛」っていうことを描いているのかな、と思います。もちろん、その副産物として涙はばっちり狙っては来てるんだけど。

それが証拠に、本当に安っぽく涙を呼ぼうとするんだったら最後にコンビニのシーンで一瞬だけでも彼女は思い出すだろうし、死ぬところまで描くと思います。

何となく最後の最後は、悲しいけどそれなりに男の「愛」のカタチは見れたのかなって思うのでまあいいと思います。

それもこれも全部役者が見どころを作っているからであって、もしももっと下手な役者だったら確実にクソ映画に投棄されて終わりだったと思いますね。

 

【私の頭の中の消しゴム】オススメ度

 

ものすごくクオリティが高いということでもないけど、それほどむちゃくちゃ悪意があるわけでもなければ、泣きばかりを狙ってきた作品というわけでもない。

役者の演技を見るだけでも価値はあるのかなと思いますし、まずまずオススメします。