映画みなくても死なないよ

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映画みなくても死なないよ。

映画と本と芸術と旅。好き勝手やってます。

【平野啓一郎:私とは何か~個人から分人へ~】感想&オススメ度

平野啓一郎さんと言ったら、文壇の中でも屈指のインテリ

もはや私くらいのクラス(どのくらいのクラスだ)では太刀打ちでき用もないほどのインテリです。

 

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芥川賞を受賞した「日蝕」なんかは意味不明過ぎて、5ページくらい読んだところで激怒して本を投げ捨てた

っていうくらいのインテリです。←分かりづらい


本人が言うには、
「本が難しいって言われることあるんだけど、それで怒っている人がいて、どういうことなのかな、不思議」
との事。

それを聞いて、そして素直に反省したNITARIです。

 

【平野啓一郎:私とは何か~個人から分人へ~】の概要

 

小説と格闘する中で生まれたまったく新しい人間観!嫌いな自分を肯定するには?自分らしさはどう生まれるのか?他者と自分の距離の取り方―。恋愛・職場・家族…人間関係に悩むすべての人へ。

 

【平野啓一郎:私とは何か~個人から分人へ~】の感想


この本はすごく面白いです。


人間の最小単位は「個人」だと思われているけど、平野さんはもっと細かい「分人」というものが存在する、と説いています。

いろんな人の前で、いろんな人格が出て来るけども、そのそれぞれが全部「本当の自分」なんだ、というわけです。

発想が面白いなーと思ったし、本当にその通りだなーと思ったし、何かこの本に救われる部分が多くあった。


何かこの本を読むと、自分っていうものを全部肯定してくれるような、なんかものすごく安心できるような、感情論はない筈なのに、そんな気持ちになれる本です。

 

ただ、この本は別に解決策をおしえてくれるわけではないので、まあ、とにかくそれはそれとして事実は変わらないよね、という。

自分がいろんな人とうまくいかなくて大変、というその事実は変わらないんだけども、

 

そんな私でも別にいいんだわ。よかったよかった。


みたいなイメージ。


平野啓一郎さんの本は、そんな風に一度は激怒して投げ捨てたけども、この本は全然難しい言葉を使わずに教えてくれる感じで。

氏への印象は結構変わりましたね。

この本を読んだのは実は結構前なんですけど、この後でアドラーの「嫌われる勇気」てのを読んで、「分人主義」と真っ向対立している部分があって、私はこっちの方が正しいし、好きだ、思いました。

 

【平野啓一郎:私とは何か~個人から分人へ~】のオススメ度

 

 

現代社会に生きづらさを感じている全ての人に、非常におすすめです。