映画みなくても死なないよ

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映画みなくても死なないよ。

映画と本と芸術と旅。好き勝手やってます。

草間彌生「わが永遠の魂」DIC川村記念美術館「ヴォルス―路上から宇宙へ」

ゴールデンウイークが終わりましたね!

当然ですけどNITARIはニートなので、基本的にはゴールデンウィークは関係ないのですけど、2か所の美術館に行ってきました。

 

kusama2017.jp

 

 

ゴールデンウィークはアート三昧!

千葉県佐倉市DIC川村記念美術館のみどころ

 

まずは、千葉県は佐倉市にありますDIC川村記念美術館に行ってきました。

 

私設の現代美術館です。基本的には近現代の作家の作品が多くありましたが、中にはレンブラントなどかなり古い作品もありました。

 

印象派作品の部屋には、モネ、ピカソ、シャガールルノワールなど、かなり有名な作家の作品が多く見られました。

シャガールの絵は変ですごいですよね。いつまで観てても飽きないインパクトがありました。

 

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マルク・シャガール 《赤い太陽》 1949年 油彩、カンヴァス 139.5 x 98.0cm
© ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007

 

彼には一体、世の中がどう見えていたのか……

(と、思う芸術家は多いんですけど)

 

ダダやシュール・レアリスムの部屋にあって気に入ったのは、マックス・エルンストです。

 

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マックス・エルンスト 《入る、出る》 1923年 油彩、板 205.0 x 80.0cm
© ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007

 

これもまた特別に変な絵ですよね。

シュール・レアリズムの作家では、ダリとかマグリットは非常に有名ですけど、私は最近少しマックス・エルンストに興味があります。

以前は名前くらいしか聞いたことなかったんだけど、最近絵を知るようになって、今回は意識して見たのは初めてかと思います。

 

上の作品はドアに書いてある絵で、部屋の中心に飾られていたので360度見れるんです。すごく面白い絵でした。

 

 

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 ジョゼフ・コーネル 《無題(オウムと蝶の住まい)》 1948年頃 手製の木箱、版画、蝶の標本、金網、ガラス、捕虫網など 50.0 x 34.6 x 16.4cm
© The Joseph and Robert Cornell Memorial Foundation/VAGA, New York & SPDA, Tokyo, 2007

 

コーネルの作品は、「7つの箱」というシリーズでした。

箱の中にいろんな装飾が成された作品群で、一つの部屋の中に全部展示されていたんだけど、ものすごく素敵。

無視とか鳥とかの印刷物がコラージュされていたりして、ちょっと標本みたいで面白いです。

他にも、オルゴールが入っているものがあったりして、かっこいいわけです。

 

ええと、この辺で読んでる人も分かったと思いますが、私には現代美術を語る語彙が著しく欠けてるんで、まあさらっと流しておいてください(笑)

 

フランク・ステラの作品も、一つの部屋にいっぱいに展示されていました。

 

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《メリー・クリスマス 3X(第3ヴァージョン)》 1987年 ミクストメディア、アルミニウム 489.0 x 332.0 x 170.0cm
© Frank Stella/ARS, New York/SPDA, Tokyo, 2007

 

 壁から飛び出したような作品を作るステラですが、この写真では一切分からないと思いますが高さが5メートルくらいある、巨大な作品です。

ステラの作品はどれも(私が知っている限りでは)このように巨大な作品が多いです。

 

ステラの作品でこの美術館には10点くらい展示されていましたけど、これだけ巨大な作品が一つの部屋に展示されていました。つまり、部屋が猛烈に広いわけです。これはかなり圧巻でした。びっくりです。

 

この美術館でも最も重要(だと思う)なのが、マーク・ロスコの部屋でした。

 

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 DIC川村記念美術館の「ロスコ・ルーム」

 

 この写真に人物が乗っているので分かりやすいですが、ものすごくこの絵も一つ一つが大きいです。

この部屋全部がロスコの作品になっているんだけど、印象としてはこの写真よりも、もっとすごく圧迫感があるというか。ロスコが迫ってくるような設計の部屋になっていて、かなり素晴らしかったです。

 

サイ・トオンブリーの作品も、明るい部屋に贅沢に飾られていました。

 

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「トゥオンブリー・ルーム」開設のお知らせ | DIC川村記念美術館

 

この作品も素晴らしいけど、部屋も素晴らしくて、住みたくなった。

 

以上が常設の主なコレクション。

 

今の時期に開催されていた企画展は、ヴォルスというドイツの画家の作品展でした。

このヴォルスという人は全然知らなかったんですけど、かなり面白かったな。

 

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信じられないくらい細い線で描いてある。これで大体A4くらいのサイズかな?

 

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ものすごくきれいでした。

絵も印象的だったんだけど、この人はサルトルとか思想書の挿絵をたくさん書いている人の用でした。

着色されていない線だけの作品もあって、ものすごく好きでかなり時間をかけて観てしまいました。

 

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『*[ヴォルス]』の検索結果 - Salon de J

 

上の作品は「街」というものです。

線を使ってヴォルスは「街」とか「しみ」とかいろんなものを描いていたんですけど、その繊細さがすごい。

とにかく繊細を尽くしたという絵で、本人も多分相当繊細な人だったんだろうな~と思います。

彼は38歳の時に食中毒で死んじゃうんですけど、極貧だったらしいしアル中でもあったらしくて、風貌がこんな風だった。

 

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Wols - Wikipedia

 

これで30代後半なんだから、とにかく何とも言い難いっすね……

 

かなり面白い美術館で、現代美術が好きな人には必見!!って感じでしたよ。

オススメです。

 

草間彌生展「わが永遠の魂」

 

草間彌生展は、実は行くつもりが初めはなかったんですよ。

もちろん草間彌生は今までもたくさん見ていたし、まあ見ていかからこそ、別にいいかなあーという感じだったんですね。ものすごく混んでそうだったし。

しかし、NHKで放送された草間彌生のドキュメンタリーを見たら俄然行きたくなってしまって、急きょ行ってきました。

 

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この部屋は写真フリーだったのでよかったです。

 

とにかくこの部屋はものすごく広いんですけど、エネルギーの爆発っていうインパクトのある部屋でした。前に別の草間彌生展を見たときには、この絵が一枚一枚普通に展示されていて、なんというか力が分散している感じがしましたね。

一つ一つの絵のクオリティも凄くいいんですけど、この作品群の魅力っていうのはその熱量なんだと思います。それが一枚一枚ではなくてびっちりタイルのように展示されることで、草間のたゆまない生のエネルギーみたいなものが爆発するのかなーと思います。

ドキュメンタリーで草間が言っていて面白かったのが、「死ぬまで絵を描きたい、死んでも絵を描きたい」ということで、草間にとっては本当に「死」が「生」の一部なんだなあと思うんですね。

で、ずっと絵を描き続けているそのエネルギーがこの展覧会では体感できるという感じです。

たくさんの人が見に来ているというのもありますけど、とにかく見方も自由なんですよね。

何がすごいと言って、小さな子供も楽しそうに両親と一緒に絵をみてるんです。
色んな展覧会に行きますけど、そういう展覧会はないんですよね。

 

今回おもったこと

とにかく面白い美術館に行けてよかったです。

 

私にとってはヴォルスという人との出会いはすごいインパクトで良かったです。

最近、哲学にすごく興味があるんですけど、ヴォルスの絵からはものすごく哲学を感じます。ヴォルスの細い線はどこから来たのかなーと思いながら観ました。

なんかものすごく悲しい絵のようにも思えました。

 

反対に草間彌生生への喜びを描き続けているという感じです。

すごく自由ですよね。草間の絵に対して「自由だな」なんて言うのも野暮な話なんですけど。

草間彌生の自由さって、人にこびてないというか、世間が無いんですよね。
草間に限らず、ヴォルスもそうだし芸術家ってそうなんですけど。

 

 

というわけで、GW楽しませてもらいました。

美術の話をするのは初めてでしたけど、全く言葉が出てこなくて大変でした(笑)

 

次はブリューゲルのバベルの塔展に行く予定です。