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【スプリット】ネタバレ感想。シャラマン監督はどうかしている

M・ナイト・シャマラン監督の新作「スプリット」は、いろんな意味でどうかしてる映画だった。いつもの事だけど。

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スプリット : 作品情報 - 映画.com

 

 

「スプリット」あらすじ

 

見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。

男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。

 

 

「スプリット」ストーリーのネタバレ&結末

3人の少女が変質者に拘束されてしまう

 

覚えている範囲でストーリーを思い出してゆきます。

 

まず、主人公はケイシーっていう超絶美女です。

この子はクラスに全然溶け込めないんだけど、クラスメイトがお情けで誕生会に呼んで、その帰りにクラスメイトのマルシアとクレアの車に乗せてもらうんですね。

ところがその車が犯人に乗っ取られて、3人はどこかに監禁されてしまいます。
怯える3人。

するとその部屋に犯人がやってくる。犯人はまずマルシア(?黒人の子のほう)を連れて行ってしまうが、あっという間に戻ってきます。

レイプとかはされなかったみたいだけど、裸で躍らせたりしたらしい。

 

一方、ある精神科医のフレッチャー先生の自宅

先生は長年にわたって、解離性同一性障害の研究をしているおばあちゃんなんだけど、この人のところに毎週通っているのが、その犯人の男なんですよ。

犯人の男は、実は精神が23個に分裂しているらしくて、このフレッチャー先生のところに来るのはバリーっていうゲイのファッションデザイナーなんですね。
前日にフレッチャー先生はバリーから「会いたい」かなんかのメールを受け取っていたから、何があったのか気になって聞いてみるんですけど、バリーは話をはぐらかして帰っちゃうんです。

 

そのあとに彼女たちのところに犯人の男(バリーではなくて、デニスパトリシア)が来るんですね。パトリシアは敬虔なクリスチャン?かなんかで、一見優しそうなんですけどものすごく神経質。

ちなみに、事件を起こした首謀者の人格はこの「デニス」なんだけど、この人ものすごく潔癖症で、監禁している部屋が少しでも汚かったりするとめっちゃウンザリした顔できれいにさせたりする。

ちなみに彼は裸で踊る女が好きらしくて、それで最初にそんなことをさせたんだけど、パトリシアか誰かにめっちゃ怒られたらしくて、彼女たちに「もうしないよ」というわけです。

彼の話によると、「何か」がもうすぐやって来る予定で、彼女たち3人はその「食事」として監禁されているらしいのですね。こわい。

 

ケイシー以外の2人は「3人で力を合わせて逃げよう」っていうんですけど、ケイシーは乗り気ではない。ケイシーが言うには、力が強いから絶対に勝てないっていうことなんですね。

あの話をしている最中に、今度は子供の人格「ヘドウィグ」で現れた男。

ケイシーは独特の冷静さで、彼にいくつもの人格が宿っていて、この人格は少年だということに気づくんです。
でなんとか取り入ろうとするけどもとりあえず失敗。

しかし言葉の中から、この部屋が最近建て替えられたことを知り、どこかに逃げ道があるはずだと突き止めます。

で、クレアが天井に空洞があることに気づいて、天井を破ろうとするんだけど、その間に男(デニス)が戻ってきてしまうんですね。

二人はなんとか食い止めて、クレアだけは天井から逃げてゆくんだけど、その途中で捕まってしまう。彼女はもう二人のところには戻してもらえずに、セーターをはぎとられて別の部屋に監禁されちゃうわけ。

ケイシーはマルシアと二人で監禁された状態になる。

ケイシーはそんな中、自分の過去の事を思い出す。
昔、父親と叔父さんと3人で狩りに行った時のことです。

 

一方、精神科医のフレッチャー先生は、解離性同一性障害の人が人格によって驚くべき能力を発揮することがある、ということを発表したりしています。

で、このフレッチャー先生はとにかく鋭いんですよ。

またバリーがやってきたときに、「あなたは誰だ」と聞くんです。
バリーは、「もちろん僕はバリーだ」というんですけど、「違う。あなたはバリーのふりをしているだけで本当はバリーじゃない。多分デニスでしょ?」と突き止めるんですね。

見事に突き止められた男はデニスの人格を表して、「もうすぐ”ビースト”がやってくる」というんです。このビーストというのは、彼の24つめの人格らしいんだけど、その存在をフレッチャー先生は信じようとはしない。

で、先生は過去に起きた事件の事をデニスに問いかけます

それは数年前の事なんだけど、デニスが仕事をしていたら、17~8歳の女学生かなんかがデニスの手を自分の胸に押し当てて、笑って行ってしまったということらしい。

で、その話を聞いたときにフレッチャー先生は何とも思わなかったんだけど、実はその時に男がかつて受けた虐待を思い出し、その恐怖から23人の人格たちを守るためにデニスとパトリシアが彼らをコントロールし始めたのではないのか?という。

デニスはそれを否定します。

先生は、「ケビンの名前を呼べばいつだって彼を呼び戻せる」というんです。どうやら、彼のもともとの人格はケビンという名前らしいですね。

 

一人ずつ引きはがされ、ケイシーは助かるのか?

 

監禁されている2人の元に、パトリシアがやってきます。

パトリシアはサンドイッチを持ってきてくれるんだけど、せっかくだからということでキッチンに招いてくれるのです。

多分それぞれの人格に一つずつ部屋が与えられていて、このキッチンはパトリシアの部屋らしいです。

もう一つサンドイッチを作ると言ってキッチンに向かったパトリシアをマルシアは椅子で殴り、逃げようとします。だけどやっぱり捕まっちゃうんですね。

で、やはり彼女も捉えられて別の部屋に監禁されます。
とうとう一人になってしまったケイシー。

彼女はまた、狩猟で出かけた日の事を思い出します。
実はその日、彼女は叔父さんに呼ばれて、性的虐待を受けるんですね。

その日、まだ5歳くらいの彼女が叔父さんにショットガンを向けて彼を殺そうとしますが、そんなことはできず……

 

一人きりになった彼女の元にやってきたのは、「ヘドウィグ」でした。彼女との話の流れで、彼は部屋の窓の近くにCDラジカセがあるということを言います。

窓から逃げられるかもしれないと思ったケイシーは、何とかその部屋に連れて行ってもらえるように頼みます。
一度は出て行ってしまったヘドウィグなんだけど、戻ってきて彼女を自分の部屋に連れて行くんですね。

で、そこで約束通りカニエ・ウェストの曲をかけながら踊り狂うヘドウィグ。マジで意味不明な動き。
その部屋には窓はなかった。窓があると言ったのは、自分で窓の絵を描いていただけのことだったわけです。

ショックを受けるケイシー。だけど諦めず、ヘドウィグに自分を助けてくれと頼みます。で、ヘドウィグはそこでトランシーバーを出してくる。

彼女はシーバーで助けを呼ぼうとしますが、うまくいかず。そうこうしているうちにデニスが出てきて、彼女を阻止して元の部屋に連れ戻してしまうんですね。

 

フレッチャー先生は、ずっとデニスの事を気にしている。

ビーストの存在を否定しながらも彼の様子をすごく気にしていた彼女は、デニスの家に行くんです。

そして、じっくり話を聞きたいと言って、部屋に通してもらうんですよ。
フレッチャー先生は何か虫の知らせで、まずいことが起こりそうな予感があったみたいですね。「ちゃんと明日話を聞く」ということで、トイレに立った瞬間に、別の部屋に女の子が監禁されているのを発見するわけです。

衝撃を受けるフレッチャー先生。
デニスは彼女に薬をかけて眠らせてしまいます。

 

その夜は、デニスが「ビーストがやってくる」と言っていた夜。
早く逃げないと、なんか知らんけどその「ビースト」とかいうのがやってきて3人は非常に危険であります。

 

デニスはパトリシアの人格で外出し、花を買って、地下鉄のホームにその花を置く。

で、その地下鉄に一人で侵入して、そこでついに「ビースト」が目覚めるわけです。
(ちなみに、ここで花をどうしたのか、地下鉄がなんで真っ暗なのかはちょっと私よく分からんかったです)

もうこのビーストの目覚めのシーンは最高ですよ。
夜中に失踪する「ビースト」とか完全にビースト以外に何者でもない感じだった。

 

その頃、隣部屋同士で監禁されていたクレアとマルシアは、ハンガーで部屋を開けようとしていて、一人監禁されているケイシーは釘で部屋の鍵をこじ開ける
フレッチャー先生はもうろうとしながら、机のメモに何かを書きつけた。

その次の瞬間、男が「ビースト」となって帰ってきてしまうんですよ。

フレッチャー先生は後ろから抱きかかえられ、潰されそうになる。必死で抵抗してナイフを突き立てようとするんだけど、余りに強靭な肉体で歯が居れてしまうんですよね。

完全に余談ですが、この場合彼と同じくらいの力を加えないと歯は折れないはず。

 

で、彼女は殺されてしまうわけ。

 

一方、ケイシーは過去の事を思い出していた。

虐待にあった後、彼女は父を亡くし(多分その叔父が殺したんだと思うよ!)それから叔父に引き取られて虐待を受け続けてたらしいんですよね。

 

ケイシーは自分の部屋の鍵を開けるけど、その先の扉の鍵は開かない。

焦った彼女は部屋にあったPCでネットをつなごうとするも、ネット環境に無い。そのPCに、彼のあらゆる人格の記録ビデオが入ってたんですね。

で、その中に、部屋に鍵があることを示したビデオがあって、彼女はそのカギで部屋から抜け出す

 

逃げようとして二人を探すんだけど、二人のうちマルシアは既にお腹が食われて死んでいたんだ!!!マジかーとか思った。

で、隣の部屋ではまさにクレアが食べられてるところでしたわけ。

 

彼女は別の部屋に逃げ込むんだけど、そこにはフレッチャー先生の死体が。

逃げようと躍起になっても逃げ道はない。しかし、彼女は机の上のメモを見つけるんです。それは死に際にフレッチャー先生が描いたメモでした。

そこには「ケビン・ウェンデル・クラムと呼んで」と書いてありました。

 

「ビースト」がやってきます。彼は超人になってしまっているので、壁とかガンガンよじ登れたりするんですね。

彼が言うには、「純粋なるもの」以外は生きている価値がないらしい。「本当の苦しみを知らない人間は純粋ではないから、生きている価値はない」ということらしいです。

で、彼女を襲おうとするんだけど、その時に彼女はケビンの名前を唱える。すると彼は「ケビン」に戻るんですね。

話によれば、彼は2014年からずっと人格が抑制されたままだったらしく、その事にショックを受けた彼は「ショットガンがあるから自分を殺せ」とケイシーに言うんです。

しかし、直後から人格が混乱してくる。デニスが出てきたりパトリしアが出てきて混乱してゆきます。彼らは「ケビン」を寝かせてしまったという。

その間にショットガンを手にするケイシー
ショットガンの弾はロッカーにある、と言われたので、急いで探しに行く。

やっと弾を探し出して逃げようとするんだけど、途中でビーストに襲われて服を破られ、負傷。それでも何とか逃げようとするんだけど、結局追い詰められてしまうんですね。

2発の銃弾を直撃させたにも関わらず死なないビースト。さすがな。

とうとう追い詰められ、殺されそうになったところでビーストは彼女の体にある傷跡に気が付きます。

彼女も長年の間虐待を受けてきたことを知ったビーストは、彼女は「純粋」なものと判断してその場を去ってゆきます。

 

どれくらい時間が過ぎたのか、その部屋にたまたま訪れた男性に助けられたケイシー。

実はそこはケビンが働いていた動物園の地下だったんですね。

彼は24の人格をまとめ上げていた、「群れ」というあだ名をつけられた。そのあだ名を聞いたある人は15年前の車いすのテロリストの話を思い出す。

彼のあだ名は「Mr.ガラス」。彼を思い出していたのは、15年前に彼を告発したデヴィッド・ダンだった。

 

「スプリット」感想

 

 まず、ここまで思い出すのに苦戦したわ。

 

この作品はなかなか構成が凝っているので、ちょっとどこでどういう話が成されたかまでは覚えていませんので、フレッチャー先生の話と監禁された子たちの話は多少前後しているかと思います。

 

この作品は非常にいろんなところでどうかしているわけですけど、既にシャマラン監督がどういう監督か知っている方にとってはそこそこいつもの(いい意味で)シャマラン映画だということは分かってもらえると思います。

まず、この主人公のケビンって男がどうかしている

ジェームス・マカヴォイっていう役者がやってるんだけど、はっきり言ってうますぎる。アメリカにはこんな芸達者がゴロゴロしてるのかと衝撃を受けたもんです。

 

とにかくこのキャラが面白すぎてみてて全然飽きないですよね。

特にゲイや、女性になった彼(すごいのは、「ゲイ」と「女性」を完全に演じ分けているところですね)の所作が完ぺき過ぎて、ほんと面白いんですよねー。

でもまあこの映画で一番の見どころは、「ビースト」になって失踪するケビンでしょう。

 

もう、野獣そのもの
完全に人間じゃない。もう、野獣そのものですよ。

特に確かフレッチャー先生かなー?を襲うときに部屋に入ってきたとき、背景とどうかしてたけどあれ絶対前足ついて入ってきてたよ。猛獣だった。

 

あれを思い出しましたよね。

シャマラン監督の「サイン」で、途中でビデオカメラに映った宇宙人。
あれは完全に人間そのものでしたけど、なんかああいうどうしようもなさというか、一種のやるせなさみたいの感じましたね。

 

ああ、言い忘れてたけど私はめちゃくちゃシャラマン監督が好きなんですよね。

私はシャマラン監督に関しては、完全な信頼感を持っています。


多分ですけど、「シックスセンス」以外のシャマラン監督作品を「面白い」と感じる人は、どんなシャマラン映画を観ても全部が面白いと感じるんだと思うんだよね。

少なくとも私はそうですね。

 

なんで「シックス・センス」を除くのかというと、あれはすごく面白いけど万人受けもする作品だからですよね。

でも、たぶんだけど他の作品は全部が全部万人受けするわけではないと思うんですよね。

 

ただ、この「スプリット」はシャマラン節全開でもありながら、万人受けもしそうな面白さがあった気がします。

 

実は数日前に、町山智浩さんがこのようなツイートをしていまして。

 

 

これらの作品は全部観てるんだけど、「アンブレイカブル」に関しては細かいところまでは覚えてなかったので昨日Amazonで見たんですよね。

そしたら「アンブレイカブル」に関してのことでした。

でも別にネタバレでもないと思うよ。

とにかくこの「スプリット」という作品はひたすらに面白い。

 

それにですね、とにかくこの主人公のケイシーという女の子を演じたアニヤ・テイラー・ジョイという女の子が超絶美女で異常でした。

 

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Anya Taylor-Joy on Shyamalan's Split, The Witch & Returning to Sundance | Den of Geek

 

もうこの子の美しさははっきり言ってどうかしているレベルだった。

 

それにしても昨日も「アンブレイカブル」を久々に見ても思ったけど、ほんとにシャマランの映画は笑える。とにかく笑える。

私の中では「サイン」が笑える頂点なんだけど、今回も笑えたし、「アンブレイカブル」もかなり笑えた。

「シックス・センス」は面白いけどそれほどは笑えない。

 

また次回作も楽しみですなあ。

 

ちなみにこの映画では児童虐待が扱われているエンタメ作品なので、多少モラル的にいろいろ言われたりもしたらしいです。

まあ、そんな気はしたけど。

 

「スプリット」のオススメ度は?

 

割とホラー要素もあるんですけど、かなり面白いのでお薦めですよ!!!

見に行く前に、「アンブレイカブル」で予習もしときましょう。すごく重要なリンクではないけど、知っとくとなるほどなと思います。