映画みなくても死なないよ

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映画みなくても死なないよ。

映画と本と芸術と旅。好き勝手やってます。

【湊かなえ:贖罪】ネタバレ感想:実に気持ち悪い……

湊かなえの「贖罪」読みました。

これはほんとーにイヤーな感じで最高っすねえー

 

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った──あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?

悪趣味な人間模様を描かせたら、右に出るものはいない

NITARIが好きなミステリーとは


湊かなえは有名な作品に「告白」「白雪姫殺人事件」などいろいろありますね。
「イヤミス(嫌な気持ちになるミステリー)」の女王、と言われています。

私はミステリーというか、推理小説は、あんまり好きではないというか……
いや、割と読むんですけど、期待し過ぎちゃうのか、「面白かった!」というのが少ない。

多分最近分かったんだけど、推理小説はあんまり好きじゃないですね。
「謎を解く」っぽくされると伏線も追わなきゃいけないし、なんかすごいメンドクサいんだわ。

それに「探偵ものシリーズ」とかは、なんかダサくて無理
シャーロックとポワロくらいかなー、好きなの。超王道だけど。

湊かなえの作品はミステリーだけど推理小説ではないのでいいですね。


「ミステリー」と「推理小説」の違いが分からない人がいるみたいなんですけど、読み比べると分かると思います。


ミステリー + サイコホラー、といった感じ  


ここからはネタバレです。






この作品は、ただの現実的なミステリーではなくて、超常現象的なものも含んでいます。
殺された友人の母親から「あんたたちのせい!」と言われたことが呪いとなって、4人全員が人を殺してしまうわけだから。

普通に考えて、「あり得ないだろー!」って感じの展開です。
しかも、私は現実的ではないミステリーが大嫌いなんですよ。

なのに、この作品は殺人に至ってゆく心理描写が完ぺきで、不自然さを感じないのと、そこへ至るまでに人間ドラマが悪趣味を極めたものなので、とにかく面白いんです。
美しさすら感じます。

私は非現実的なミステリーは嫌いですが、ホラーは好きなので(笑)。


好き嫌いには分かれそう


でも、湊かなえの作品ってAmazonのブックレビューを見ても、平均点はとても高いとは言えない。
なぜかと言えば、「モヤっとする」らしいから。

「らしい」というのは、別に私はどれもすっきりと完結したものに思えるのでね。
誰も彼もが、全部の終わり方を「こういう落ちです」って指南してくれなきゃ納得できない風潮はどうかと思う。

まあ、癖はあると思うんだけど読んだら私はハマりました。

私はいろいろと小難しい本を読んでたりもするんだけど、時々こういう、完成度を度外視した面白いエンタメ作品を読みたくなるんです。
スカッとするやつ。

湊かなえの作品は醜い心情が素晴らしく描かれているので、スカッとします。


作品が多いのでこれからも楽しめそう!


「贖罪」はwowowでドラマ化されていて、その監督が黒沢清です。
これは見たい!!!

と思ったら、Amazonプライムなら動画0円で見れるらしい。
早速、これから見ようと思います!!!

湊かなえの作品は、そうは言ってもこの作品含めて3~4本しか読んでません。
たくさん書いているので、いろいろ楽しませてもらえそう。

ちなみに、この方は人物的にもかなり面白い人で、前にバラエティー見たら、やはり相当ぶっ飛んでて面白い人だった。